システム設計に出てくる「論理モデル」って何なの?
論理モデルとは何なのか?よくわからなかったので考えてみた。
言葉の語源から考える
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論理とは?
1. 考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「論理に飛躍がある」
2.事物の間にある法則的な連関。
3.「論理学」の略。
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モデルとは?
1.模範・手本または標準となるもの。また、今後の範とするために試みられたもの。「緑化モデル地区」「モデルスクール」
2.模型。また、展示用の見本。「プラスチックモデル」
3.ある事象について、諸要素とそれら相互の関係を定式化して表したもの。「計量経済モデル」
4.美術家・写真家が制作の対象とする人や物。「ヌードモデル」
5.小説・戯曲などの題材となった実在の人や事件。「モデル小説」
6.「ファッションモデル」の略。
7.機械・自動車などの型式(かたしき)。型。「ニューモデル」
以上のことから、論理モデルは、
「物事の間にある法則的な関係性を定式化して表したもの」
と言える。
「論理」と「物理」の差から考える
また、システムの世界において、モデルは「論理モデル」と「物理モデル」という分け方をすることがある。
「論理モデル」と「物理モデル」には、以下の違いがあるらしい。
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定義の違い
論理モデル:何を作るのか(What)を明確にした成果物
物理モデル:どのように作るか(How)を明確にした成果物
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インプットの違い
論理モデル:要求(データ要件、入出力要件、処理要件)
物理モデル:論理モデル+物理的条件(ハードウェア、OS、ミドルウェア、DBMS、プログラム言語等)
このことから、論理モデルは、
「何を作るのか(WHAT)を明確にした、要求がインプットとなる成果物」
とも言える。
「モデル」という言葉に着目して考える
さらに、「モデル」という言葉に着目すると、以下のようなことも言われる。
モデル図とは、
多数の人たちの間で共通理解を得るために、複雑な現実世界を簡素化して可視化した図
である。
ここでは、論理モデルは、
「多数の人たちの間で共通理解を得るために、複雑な現実世界を簡素化して可視化したもの」
と言える。
これらを総合すると、
論理モデルとは、
・「物事の間にある法則的な関係性を定式化して表したもの」
・「要求をインプットにしてつくられる、何を作るのか(WHAT)を明確にしたもの」
・「多数の人たちの間で共通理解を得るために、複雑な現実世界を簡素化して可視化したもの」
ということができる。
どうやって論理モデルを作るの?
どうやら、DFD(Data Flow Diagram)という手法を使って作るのが一般的らしい。
「論理モデル」がどういうものを指すのか、考えてみた。
今日はここまで。