「やる気が出ない」ときこそ、とりあえず何かをやったほうがいい理由


「とにかくな~~んにもやる気が出ない・・・ 」

 

「でも何かしないと、周りからどんどん置いていかれる気がする・・・」

 

「このまま平凡な人生で死んでいくのか、、?

 いやいや、もっと成長したい、成果を出したい!

 ・・だけど、自分が何をしたいのか考えてみたけど、わからない。」


なんて考えながらご飯を食べて、テレビを見ながらスマホをいじり、

あ、気が付いたらこんな時間。。。。

もう寝ないと明日起きれない。。何もしてない、、今日も、、、。

 

なんて感じで、モヤモヤしていませんか?

はい、私がそうでした。

 

今日は、私と同じようにモヤモヤしている人に向けて、

「やる気が出ない」ときこそ、とりあえず何かをやったほうがいい理由について書きます。

 

やる気が出ない原因

「やる気があるから行動する」「やる気がないから行動できない」

これって文字にしたり、ただ読んでみると当たり前な気がしますが、実は違います。

 

以前のブログでも書きましたが、人間の脳には作業興奮という働きがあります。



手を動かしたり、体を動かしたりすることで脳の側坐核というところに刺激が与えられ、やる気の元であるドーパミンが出ます。

 

つまり、「やる気がないから行動できない」のではなく

「行動しないからやる気が出ない」なのです。

これ、初めて知ったとき目からうろこでした。

 

organic-growth.biz

 

周りと比べることの弊害

わかっちゃいるけど自分には何の取り柄もないし、何をしたらいいのかわからないよ・・

という人もいるかもしれません。

 

そういう人は、自分と周りを比較するのをやめることをお勧めします。

現代は、SNSを通じて、いつ、どこにいても数千万人と無自覚に比較される時代です。

SNSには人間を依存させる非常に強力な力を持っています。

一方で人間の脳は数百万年前からほとんど進化していませんので、自然に適応するのは困難です。

なので、意識してSNSから離れて、自分と周りを比較しないようにする努力が必要です。

 

www.esquire.com


認知的不協和理論を利用してやる気を引き出す

作業興奮とかSNS依存とか、わかっちゃいるけどねぇ。

 と思う方も多いのではないでしょうか。

 

さて、ここからが本題です。

 

今回注目したのは、「認知的不協和理論」です。

 

認知的不協和理論とは

自分の考えと行動が矛盾したときに感じる不安を解消するため、
考えを変更することにより行動を「正当化」する現象を説明した理論

studyhacker.net

 

 

つまり、認知的不協和理論とは

  1. 最初はやる気がなくても行動する。
  2. やる気のない状態と行動が矛盾しているため、ストレスになる。(認知的不協和の発生)
  3. 脳はこのストレスを解消しようと、行動を正当化するために考えを変更しようとする現象が起きる
  4. やっていることを好きになる
  5. やる気が出る 

 

というように、

最初はとりあえずやってみると、そのことを好きになるように考え方が変化するような脳の働きがあるという考え方です。作業興奮と似ていますね。

 

根性論と認知的不協和理論の関係性

ここで、平成以降の現代では毛嫌いされる風潮がある根性論と認知的不協和理論の関係性にも注目してみます。

 

根性論とは・・

苦難に屈しない精神=根性があれば、どんな問題でも解決できる・またはどんな目標にも到達できるとする考え方であり、精神論の一つ。

ja.wikipedia.org

 

 

つまり、

  1. 最初はやる気がなくても根性で行動する。
  2. やる気のない状態と行動が矛盾しているため、ストレスになる。(認知的不協和の発生)
  3. 脳はこのストレスを解消しようと、行動を正当化するために考えを変更しようとする現象が起きる
  4. やっていることを好きになる 
  5. やる気が出る

 

ということになります。

こう考えてみると、根性論も案外理にかなっているかも?という気がしてきますね。


また似たような話で、人に会う回数が多いほどその人のことを好きになるザイオンス効果(単純接触効果)」というものがありますが、これも似たような現象と考えられます。

  1.  最初は好きじゃなくても(誘われたから仕方なく)会ってみる
  2. 相手のことが好きじゃない状態と相手に会っている行動が矛盾するため、ストレスになる(認知的不協和の発生)
  3. 脳はこのストレスを解消しようと、行動を正当化するために考えを変更しようとする現象が起きる
  4. 相手のことを好きになる
  5. やる気が出る?

 

pharm-kusuri.com

 


ここまではポジティブな方向で例を挙げながら考えてきましたが、実はまったく逆のことも言えます。

  1.  やる気がないから行動しない。
  2. 何かをしないとと考えている状態と「何もしない」行動が矛盾しているため、ストレスになる。(認知的不協和の発生)
  3. 脳はこのストレスを解消しようと、行動を正当化するために考えを変更しようとする現象が起きる
  4. 考えるのをやめる、あるいは、何もしなくてよいと考えるようになる。
  5. やる気が出ない(なくなる)

 

これは、恐ろしい悪循環ですね。。。

 

まとめ~「とりあえずやってみる」ことの効果~


今回は、「やる気がでない」と悩んでいる人に向けて、認知的不協和理論の考え方を引用し、平成以降の現代では毛嫌いされがちな根性論と紐づけながら、「とりあえずやってみる」ことの効果について説明しました。
 
参考になれば幸いです!