【他者批判】【承認欲求】おじいさん3人組の談笑を聞いて思ったこと
1.政治批判に華が咲くおじいさん3人組
平日の昼間、書店の中に併設されているカフェで勉強していたら、
後ろのほうのボックス席で60~70代のおじいさん3人組が談笑しているのが聞こえてきた。
「先日、新型コロナウイルス拡大防止のため、
大阪府が「5人以上の飲み会を自粛してほしい」と要請を出した。」
なんてことを笑いながら話している。
さらにそこから、市長のやり方があーだこーだと言った、
市政の批判話に華が咲いていく。なんとも無責任なものである。
※明るい口調で気持ちよさそうに話しているが、
人の批判話というのは、周りで聞いていて決して気持ちの良いものではない。
最近、日本全体でSNSでの誹謗中傷が問題になることが多いが、つくづく思うのは、
場所や年代、内容を問わず、
他者を安全なところから無責任に批判するのは、
やはり気持ちがいいもののようである。
2.つい他者を批判してしまう理由
SNSでは、自分が書き込んだ内容にいいねがついたり、
また、時には批判されることで、承認欲求が満たされる。
「自分の発言が他人に影響を与えてる」と実感することができるのである。
これと同じように、
カフェでは、自分が発言したことに仲の良い友人が同調してくれることで、
SNSでいいねをもらうのと同じような気持ちを味わうことができると考えられる。
(これはもちろん気の置けない間柄でのみ成り立つのだが)
なぜ、人は人を批判すると高揚し、気持ちがよくなるのか?
これはつまり、「承認欲求を満たすため」だと言える。
自分が攻撃されない「安全な場所※」から他人を批判することで
自分が価値のあるものだと感じて、承認欲求を満たそうとしているのだ。
※「安全な場所」とは、
カフェの場合、自分を攻撃しないであろう仲の良い友人との談笑の場を指し、
SNSの場合、匿名による書き込みが可能である掲示板などを指す。
3.カフェで互いの承認欲求を満たしあうおじいさん3人組
安全な場所から他者を批判することで
日常生活で満たされない欲求を相互に満たしあっていると思ったら、
おじいさんグループが急に可愛らしく見えてきた、今日この頃。